
Message


喜びのタネをまき続けること。
それが、私たちの原点です。
「自分に対しては損の道を、他人には喜びのタネをまくこと」――ダスキン創業者のこの言葉が、私の経営の原点です。
利益を追い求める前に、まず誰かの役に立つことを考える。その積み重ねが信頼となり、人と人とのつながりを育み、やがて会社の力になると信じています。
2005年の創業以来、高槻の地で家事代行、介護・福祉用品、住宅リフォームという三つの事業を展開してきました。一見異なる事業ですが、その根底にある想いは一つ。「生活環境を整え、地域の方々の暮らしに安心・安全、そしてゆとりを届けること」です。
現在では67名の仲間とともに歩んでいます。しかし、会社が成長しても変わらないのは、一人ひとりの仕事が地域の暮らしを支え、その先にある笑顔につながっているという想いです。
地域に根を張り、人に寄り添い、ともに健やかに。
これからもケンモクは、地域の皆様に信頼され、必要とされる存在であり続けられるよう、一歩一歩、歩みを重ねてまいります。

リーマンショックの原体験が導いた、覚悟の入社
インタビュアー(以後I):ケンモクに入社された経緯を教えてください。
上野一憲(以後U):入社前はシステムエンジニアとして企業に勤めていました。
転機となったのは、先代である父から「会社を継ぐ意思はあるか」と尋ねられたことです。
以前、リーマンショックの際に、多くの企業で倒産やリストラが相次ぐ様子を見聞きしました。
当時、上場企業であっても決して安泰ではなく、自分ではコントロールできない環境によって将来が大きく左右されることがあるのだと実感したことを今でも覚えています。
この経験は、私の価値観を大きく形づくる原体験になりました。
父から会社を継ぐ話を受けたとき、その原体験を思い返し、自分の影響力が及ばない環境に身を委ねるよりも、自分の責任で会社の未来を切り拓いていく道を選びたいと考えました。
もちろん簡単な決断ではありませんでしたが、自分の決断と行動に責任を持ちながら挑戦できる環境に魅力を感じ、入社を決意しました。

「自分の成果」から「社員が育つ環境づくり」へ
I: 代表に就任されて以降、就任当時と比べてご自身や会社にはどのような変化がありましたか?
U:代表に就任してからも、会社の長期繁栄を目指すという考え方は変わっていません。
就任前から、会社は短期的な成長ではなく、長く地域やお客様から必要とされ、社員が安心して働き続けられる存在であるべきだと考えてきました。
一方で、経営者としての役割は大きく変わりました。
以前は自分自身が成果を出すことに力を注いでいましたが、現在は社員一人ひとりが力を発揮し、成長できる環境を整えることが、私の最も重要な仕事だと考えています。
また、社員やそのご家族の生活を支えているという責任を以前にも増して強く感じるようになりました。
良い結果は社員のおかげ、思うような結果にならなかった時は経営者である自分の責任。その姿勢は常に忘れないよう心掛けています。
会社としては、若い社員が増え、組織にも新しい活気が生まれました。
それに伴い、社員一人ひとりが安心して長く活躍できる環境づくりや、人が育ち続ける組織づくりに、これまで以上に力を入れるようになりました。
これからも目先の成果だけでなく、10年、20年先を見据えながら、長期繁栄につながる経営を続けていきたいと考えています。

「誠実」——言葉に事実を合わせにいく生き方
I: 経営者として、日々大切にしている考え方や信念はありますか?
U:誠実であることです。
以前、「正直とは事実に言葉を合わせること、誠実とは言葉に事実を合わせにいくこと」という言葉を聞き、とても印象に残っています。
ビジネスの世界では、本音と建前を使い分けなければならない場面があることも理解しています。
だからこそ、私は相手に対して誠実であることを大切にしています。
口にしたことに責任を持ち、約束したことを行動で示す。
その積み重ねが信頼につながり、会社や組織の土台になると考えています。

地域から必要とされ続けることが、事業を続ける理由
I: お客様や地域の皆様と接するうえで、常に心がけていることは何ですか?
U:私自身は現在は以前に比べてお客様と直接お話しする機会は少なくなりましたが、経営者として常に大切にしていることがあります。
それは、会社の都合で事業を続けるのではなく、地域の皆様から必要とされ続ける存在であることです。
地域の皆様から必要としていただけるからこそ、私たちも事業を続けることができ、長く地域に貢献し続けることができます。その関係性を何よりも大切にしています。
だからこそ、目先の利益だけを追うのではなく、お客様一人ひとりに誠実に向き合い、安心して頼っていただける会社であり続けることを大切にしています。
その積み重ねが、地域からの信頼につながり、会社の長期繁栄につながると考えています。

規模の拡大より、「頼んでよかった」の積み重ねを
I: 最後に、ケンモクのこれからの展望についてお願いします。
U:私たちが目指しているのは、事業規模を大きくすること自体ではありません。
地域の皆様から必要とされ続ける存在であり、その期待に応え続けられる会社であることです。
そのために、私たちのサービスを通じて、お客様やご家族に「頼んでよかった」「ありがとう」と喜んでいただける機会を一つでも多く増やしていきたいと考えています。
地域の皆様から必要としていただけるからこそ、私たちも長く事業を続けることができます。
これからも目先の利益や規模の拡大だけを追うのではなく、一人ひとりのお客様に誠実に向き合い、地域に根ざした会社として信頼を積み重ねていきたいと思っています。
Career
1983年
誕生
大阪府高槻市に生まれる。
2006年
努力の基準を築く
学生時代はバスケットボール部に所属。
学校を休む日はほとんどないほど練習に打ち込み、その経験が現在の仕事への向き合い方の土台となっている。
2006年
システムエンジニアとして就職
大学卒業後、システムエンジニアとして製造業、保険業のシステム開発に従事。
仕事を通じて多くの経験を積む一方で、能力不足からプロジェクトへ十分に貢献できず、「貢献できること」の価値を深く実感する。
2015年
自分の責任で歩む道を選ぶ
先代から会社を継ぐ意思を問われ、自らの責任で未来を切り拓く道として、
株式会社ケンモクへの入社を決意する。
2018年
人が活躍し、地域に必要とされる
代表取締役に就任。
人が活躍できる環境づくりを通じて、地域から必要とされ続ける会社を目指す。